2024年より新NISAが始まりました。これを機会に投資を始める人も多いと思います。
そんな投資初心者に知ってほしいことをまとめました。
この記事を書いている平太郎は投資歴16年。旧NISAも満額活用し、2023年にアラサーで資産4000万に到達しました。
資産4000万到達しました👊
3000万到達から約1年4ヶ月で到達。
年初に日本株を買い込んだのが、上手く
はまりました。次の目標は準富裕層✨
投資サイコー!! pic.twitter.com/ybG2mEjrxP— 平太郎@兼業投資家ーRPA勉強中 (@kabu_hei) December 28, 2023
これからの話は基本的に最も多くの方と同じ手法で、平均以上のリターンが取れるであろう「新NISAでeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)やeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)などの投資信託に積立投資をする」という前提で話していきます。
投資の平均リターンは年4%
特に相場状況がいいときは景気の良い話ばかり聞こえてきます。「1日で10万円儲けた!」というような話です。
基本的に投資の平均的なリターンは年利4%程度と言われています。これは1年間で100万円が104万円になる計算です。
と思ったかもしれません。その通りです。「1年間」という短期間で考えると平均的なリターンであれば、そこまでお金が増えるわけではありません。
この平均を知っていれば、月利何%!みたいな商材に騙されなくなります。
投資でお金を増やしたいのに、新NISAを入り口に変な投資に騙されては元も子もありません。投資の平均値をまずは知っておきましょう。
投資は時間がかかるもの
基本的に投資は「時間をかければ」ほとんどの方が得をします。
例えば2019年からeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を月5万円積立するシミュレーションを考えると
積立期間 | 積立額 | 評価額 | 損益 |
1年 | 60万 | 68.54万 | +8.54万 |
3年 | 180万 | 281.77万 | +101.77万 |
5年 | 300万 | 502.89万 | +202.89万 |
の様になります。
前章で書いた4%を大きく上回る結果ですが、これはこの時期に相場環境がよかった為です。暴落や不景気を入れると平均して4-5%程度という話です。
それはこちらのS&P500の指数を見ていただければわかると思います。
指数とは日経平均株価のように「ある集合体を基準値で見た時の基準値の変化」です。
S&P500はアメリカの主要企業500社の株価の平均を元にした指数です。あまり難しく考えず、ざっくりアメリカの主要企業の平均値だと思って大丈夫です。
引用-TradingView https://jp.tradingview.com/chart/
いくつかの暴落を経験しながら基本的に時間と共に上昇しているのが分かります。
これをたとえば10年のスパンで区切れば「いつ始めても」得をしていることがわかると思います。
ゼロサムとプラスサム
よく投資に関してSNS等で投資を進めているのは、損を押しつけるためだ!カモにするためだ!という批判をする人を見かけます。これは投資と投機の区別がついていません。
一般的な株式投資や投資信託の積立はプラスサムゲームです。これはFX等のゼロサムゲームのように誰かが得をしたということは誰かが損をしている。という話ではありません。株式取引を例に出すと参加者が「みんな得をする」という状況になりえます。
陰謀論なので真に受けないようにしましょう。
投資をしていれば暴落に遭う
投資をしていれば暴落で資産が一時的に減るという経験をします。
たまに情報商材や口座開設のアフリエイトのために右肩上がりの成果を載せているものがありますが、タイムマシンがなければ不可能です。
例えば前述のS&P500も2020年2月からガクッと落ちています。これはコロナショックと呼ばれる暴落です。
普通の投資をしていれば、このように暴落に巻き込まれ資産が大きく減るタイミングがあります。
暴落を事前に察知して回避することは基本的に不可能です。なので、暴落を回避する方法を探すより、あらかじめ「投資をしていたらどこかのタイミングでは暴落に巻き込まれるんだ」という心構えの方が大切です。
暴落で損をするのは暴落時に売った人のみ
暴落で大損したという話をよく聞きますが「暴落で損をするのは、暴落した瞬間に売った人だけ」です。先ほどと同じS &P500の20年間の値動きを見てみます。
引用-TradingView https://jp.tradingview.com/chart/
記憶に新しいコロナショックやリーマンショック時には指数が大きく下がっているのがわかります。
当然この時に投資をしていれば、資産は減ることになります。
しかし2024年の現在から見てみるとほぼ誤差でしかありません。
積立を継続していれば、暴落時には多くの口数を安く購入できている事になります。
実際に投資をしている期間に暴落が起こるとどうしても気になってしまうものですが、実はそこまで気にすることではありません。
暴落で損をしたという話をよく見聞きする気がする?
暴落で損をした!投資で大損した!みたいな人が目立ちますがこれは単にテレビや記事にするのであれば大損した!という記事の方が人気が出やすい。というだけです。
「そこそこの積み立てをして、そこそこ儲けました」なんて記事は人気が出ません。
そして残念なことに、人間は特性として人の幸福より不幸に興味を惹かれる生き物です。
そのため単なる噂話でも「親戚のOOさんが投資で大損したらしい。」「知り合いの社長が投資で失敗したらしい。」というような損したという話ばかり見聞きするわけです。
又、日本人の特性として「儲かった事」を自慢する人よりも「損をした事」を自虐する人の方が多いというのもあると思われます。
投資は必ず余裕資金で行う
投資はあくまで余裕資金で行いましょう。前述したように投資に暴落はつきものです。
運が悪ければ、資金が必要になったタイミングに暴落が被る可能性もあります。
その際、余裕資金で投資を行っていれば、「まあ、上がるまで待って売ろう」という判断が可能です。
信用取引など、自分の資産に合わない大きなリスクを背負って投資を行うと損切りをせざるを得なくまります。
また、投資を始めて行う方は自分の資産が日毎に変わっていくことに慣れていません。
まずはお試しでもいいので少額で始めてみることが大切です。
投資に不確実性があるのは確かです。たとえば現金化したいタイミングでちょうど暴落が起こっている可能性もあります。
その為、子供の学費などライフプランの中で必ず必要になる資金を投資で賄おうとするのはNGです。
投資に全力をかける必要はない
投資は楽しく、人生を豊かにしてくれるものですが、手間をかけたからといって結果が出るわけではありません。
初心者の勉強が結果に結びつくことは稀です。それよりも1日でも早く投資を始めることのほうが結果に寄与します。
個人的には新NISAが拡充された今積立投資枠年120万を埋める。というだけで殆どの属性の方は問題ないと思います。
勿論個別株の楽しさや、銘柄分析をして自分の好きなように投資をするのも自由ですが、一般的なサラリーマンのような属性の人であれば、そこまで投資に入れ込む必要はないと思います。
給料が上がり、余裕が出来たころに、初めて個別株を検討してみる。くらいで十分だと思います。
株で失敗した人の例を見ると、ほとんどの方が短期間で大きく儲けようとする人です。投資に熱を入れすぎず、あくまで自分の人生を豊かにしてくれるサポート役としてうまく付き合ていきましょう。
<了>