上げ相場になってくると決まって出てくるのが投資系の詐欺です。
投資詐欺には、共通項が有ります。十分注意しましょう。
騙されないために知って欲しい「世界1の投資家」
投資をする前に知っておいて欲しいことは、リスクとリターンは表裏一体ということです。
人を騙す人は、めちゃくちゃ親切です。
誰だってお金は丁寧に扱いますよね?
財布をわざと道に捨てる人はいません。相手が親切にしているのは
『あなた』ではなく、『あなたの財布』
世の中にうまい話はありません
リスクとリターンは表裏一体です騙され無い為にもお金の勉強は必須です
— 平太郎@兼業投資家 (@kabu_hei) June 12, 2020
そもそも投資においての「リスク」とは、投資資金の「不確実性」や「ぶれ」のことを表しています。
つまりリスクが高い=その分儲ける額も多く、損失が出る額も大きいと言うだけです。
リスクとリターンは比例関係にあり、そもそもローリスクローリターン、ハイリスクハイリターンしか存在しません。
そしてタイトルにある通り、知っておいて欲しいのは世界一の投資家と言われるウォーレン・バフェット氏の事です。
彼は名実ともに投資の天才であり、なんと彼を基準とした指数が有るほどです。
そのウォーレン・バフェット氏の成績が年利20%です。月利に直すと1.5%です。
大切な事なのでもう一度いいます。
世界一の投資家が年利20%(月利1.5%)です。
つまり、広告などに出てくる「月利10%システム」などは世界一の投資家の6倍以上の成績です。
野球に例えると、
「このバットを使うだけで、メジャーリーグのホームラン王に誰でもなれるよ!」と言って居るのと同じです。
そんなものがあるわけないと誰もが思います。
しかし、投資の世界だけは何故かそんなものがあるかもしれないと思い騙される人が多くいます。
世界一の投資家の成績が年利20%。この事を知っておくだけで、ほとんどの詐欺は見抜くことができます。
荒れ相場では情報商材屋の動きが活発化します。
「初心者でも」「初月から」「月利◯%」という言葉には気を付けましょう。ちなみに月利2%で年利では26.8%。世界一の投資家バフェット氏を超えています。
「初心者でも1日5分の素振りで1ヶ月でメジャーリーガーに!」と言ってることは同じです。— 平太郎@兼業投資家 (@kabu_hei) April 18, 2020
ちなみに年利20%が出ることは投資対象にもよりますが、一般的な投資家でも全然あり得ます。
ウォーレン・バフェット氏が世界一の投資家と言われる由縁は、どんな年にも関わらず年利20%を出し続けているという点です。投資は景気によりブレが付き物です。
例え年利20%出る年があっても、当然ー10%の年もあるわけです。
一般的な投資家であれば、年利5%〜6%程度が平均になります。
また本当に月利10%であればそもそもそのソフトを1万、2万で売る必要がありません。
何故なら100万円をそのソフトで運用すれば、50ヵ月で1億円を超えます。元が1000万円であれば、11億6000万を超えます。たった4年強でです。
そのまま続けていけば天文学的な数字になります。これで「そんな物はない」と言うことがわかると思います。
ポンジ・スキームについて
また、多いのがポンジ・スキームと呼ばれる詐欺です。
ポンジ・スキーム(英: Ponzi scheme)とは、詐欺の一種。「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」などと謳っておきながら、実際には資金運用を行わず、後から参加する出資者から新たに集めたお金を、以前からの出資者に“配当金”などと偽って渡すことで、あたかも資金運用によって利益が生まれ、その利益を出資者に配当しているかのように装うもののこと。
出典-Wikipedia
これについては分かりやすい昔話をどうぞ。
昔々あるところに農民が居ました。ある日農民は、畑の通り道にあるお地蔵様の前にお握りを一つ供えました。
次の日に、お地蔵さんの前を通るとお握りがふたつに増えていました。
不思議に思いながらも、またお握りを供えると次の日には、また二つに増えていました。
これはすごい!と思い農民は村に戻り「すごいお地蔵様がいる」と触れ回りました。村人たちはこぞってお握りや、少しの小判を供えました。
次の日にはすべてのものが倍になっていました。
噂が噂を呼び、ついに村人達は家財道具一式を全て、お地蔵さんに供えました。
ワクワクしながら次の日、お地蔵さんの前に来ると、もぬけの空でした
次の日も、その次の日も何もありませんでした。
その時になってようやく、村人は騙されたことに気づきましたとさ。
この昔話を読んでも、「お地蔵さんがものを増やせるわけない。」と誰もが思うでしょう。
しかし詐欺の手法というのは、根底は今でも同じです。
現代では「お地蔵さん」が「AI」だったり、「自動売買システム」だったり、「凄腕トレーダー」や「情報商材」に置き換わっているだけです。
こうなるだけで、騙される人が続出します。
中には動画サイトなどに広告が出ているものもあります。
いわゆる「ターゲット広告」と呼ばれる物です。
ネットの広告は検索履歴やユーザーの会員情報を元にして、ユーザーに広告を出すシステムがあります。
「投資」で検索すると前述のような広告も表示されてしまいます。
広告に出すには勿論費用がかかります。
それでも費用対効果が大きいという事です。
最初に少額を預けて、その後ある程度は報酬を出し、ある程度儲けさせた所で連絡がつかなくなる。という手法が多いです。
例えば最初に100万円をだす。2.3ヶ月はしっかり10万円(月利10%)を支払う。
100万円で月当たり10%儲けているように見えて、実際は投資実績はなく、単に預かっているお金を返しているだけです。
そうして、「ほら得しているでしょう?」といい、「もっと儲けるために今度は500万円入れませんか?」と勧めるわけです。
その後、ある程度お金を回収出来れば、連絡が付かなくなるということです。
まさにお地蔵さんの例と同じです。
中にはマルチ商法を組み合わせて、「このシステムを紹介する程お金が稼げる」というパターンもあります。
そんなものに引っかかってしまうと、被害者でありながら、同時に加害者にもなってしまいます。
詐欺の片棒を担いでいる事になってしまいます。
さらに効果的な対策
しかし、安心して下さい。詐欺的方法で稼ぐ場合には、ある程度知識がある人はそもそも相手にしません。
何故なら、厄介な人1人を落とすよりも、無知な3人を騙す方が効率がいいからです。ある程度知識があるとわかれば、さっさと姿を消すでしょう。
平太郎は詐欺に騙されないために一番効果的なのは「詐欺の手法を学ぶこと」だと考えています。
その為にオススメなのが、人気漫画の「クロサギ」です。
詐欺師を騙す詐欺師の話ですが、被害者がなぜ騙されるのか?なども丁寧に書かれており、実際の事件を下敷きにしています。
漫画だけでなく、各詐欺に対するコラムもあるため、とても勉強になります。投資を始めたいという人にもよくおすすめしています。
どうやって資産形成を行うか?
結局は資産を作るには地道な方法しか有りません。
家計を把握し、固定費や変動費を削減し、貯金の一部を投資に回していく。
投資と聞くと派手なイメージを持ちがちですが結局は地道な作業です。
当ブログでは、実際に行った事をもとに、誰でもできる家計改善の方法をまとめていますので、是非ご覧ください。
〈了〉