投資が一般化していくにつれ「少額投資は意味がない!」という意見が散見されています。
投資歴15年の平太郎がこの意見に対する考察をまとめていきます。
「少額投資では利益が少ない」に潜む驕り
少額投資が意味がないと言う意見は1万円投資しても、年利が5%で利益はたったの500円。1年間で500円稼いでも全然意味がない。という趣旨です。
少額投資は意味がない!(=勝っても大きく稼げない)というのは、「投資をすれば利益が出るはずだ!」と暗に考えているということです。
これはかなり危険な考え方です。
ここ最近は相場環境がよく「ほとんどの人が利益が出た相場」と言えます。
投資は何に投資するか?どれくらいの期間保有するか?も重要ですが、いつ投資するか?も結果に大きく影響します。
平太郎自身もここ最近資産を伸ばせたのは「時期がよかったからだ」と考えています。決して「自分の投資が上手だったからだ」とは考えません。
もし現在が不調な相場であればこのような「少額投資は意味がない」という意見は出てきません。
少額投資が「利益が少ない」というのは「損失が少ない」ということでもあるからです。
総じて「少額投資は意味がない」という意見は相場環境がいいからこそ出てきている意見だといえます。
このように「好調な相場の時にだけ出てくる考えや意見」は「極端な意見」であり、話半分程度で聞く必要があります。
一度でも暴落を経験した人であれば、このような意見は出てきません。
少額投資は投資の「練習」
野球未経験者が「私は試合に出てヒットが打てるはずだ」とは考えないでしょう。
なぜか投資は「始めれば儲かるはずだ」と考える人が一定数います。
当たり前ですが、投資にも「練習」は必要です。
少額投資はまさに投資の「練習」です。「練習」をすることが無駄なはずありません。
「なるほど投資をするとこのくらい投資した金額が上下するもんなんだな」と理解することが投資を理解する重要な一歩です。
社会人になったり、あるいは昇給して、より大きな額を投資しようとする時、今までしてきた「練習」が無駄になるはずがありません。
少額投資で自身のメンタルをはかる
特に投資はメンタルが重要な部分があります。
いくら「長期投資をするんだ。これくらいの下落を想定して・・・」と始めても、目の前で自分の資金がみるみる減っていく経験をした人でなければ実際に自分がどの程度のリスクまで許容できるか?は分かりません。
「想定」と「実践」は全く別のものです。
「少しでもマイナスになると、ずっと気になって勉強や仕事が手につかない」というようなそもそも投資に向いていない性格の人も必ずいます。
そんな人は「少し投資をしてみたけど私には向いてないな・・・やめておこう」という結論でもいいわけです。
「自分は投資に向いていない」ということも実際に少額投資をしてみないとわかりません。
最後に
トップレベルの投資家から見たら、100万、1000万程度の投資で一喜一憂している私も立派な「少額投資家」でしょう。
今日初めて1万円投資をしてみた初心者と何が違うの?ほぼ誤差でしょ?と思われていても不思議ではありません。
「少額投資は意味がない」というノイズに惑わされず、まずは一歩自分の足で踏みだしてみることが何より大切だと考えます。
<了>