※平太郎は単純にお笑い芸人さんが大好きなだけの一般人です。
この記事も「凄く面白かった!みんな是非見て!」という紹介です。
お笑い論や批評ではありません。それでも良ければ続きをどうぞ。
東京03さんの紹介&魅力
本日21:30からの「東京03ちゃんねる」は、『パペットコント大放出スペシャル!!』です!!時事ネタトークとパペットコントを存分にご堪能ください♪おたのしみにー(^^) pic.twitter.com/KWwosZO5PE
— 東京03ちゃんねる【公式】 (@Tokyo03channel) April 16, 2019
今更説明不要とはおもいますが、一応東京03さんの魅力をまとめます。
東京03さんといえば、演技力の高さ、作りこまれた構成、どこかで見たことあるような「日常」を切り取ったような究極のリアルコントでおなじみです。
いま最も単独公演チケットが取れない芸人さんと言われています。
メンバーは飯塚悟志(写真 中)、豊本明長(写真 左)、角田晃広(写真 右)の3人で構成されています。
派手な見た目の多い芸人界隈からしたら比較的地味な見た目ですが、「身近にいそう」という見た目だからこそ、日常を切り取ったような世界観にマッチし、魅力あるコントを作り上げています。
そんな東京03さんですが、毎年行なっている大人気の単独公演全国ツアーを外出自粛の影響で中止せざるを得ませんでした。
その代わりにYouTubeで公開されたのが生配信で行うリモート公演「隔たってるね」です。
生配信時は実に18000人の同時接続を記録しました。
このリモートコントは、それぞれ自宅から配信しています。
単に「単独公演が中止になったのでそのコントをリモートでやる」ということではなく、リモート前提で新しくコントを作っています。
(飯塚さんは「外出自粛で暇だったから❝趣味❞でリモートのコントを作ってた。」とおっしゃっていますが「飯塚さんはいつでもコント作ってるだろ!」と視聴者から総ツッコミされています。元々特に披露する予定もなく作っていたそうです。なんともったいない・・・)
リモート飲み会や、Web会議。など日常の風景をコントの世界観に落とし込んでいます。リモートだからこそできる仕掛けも随所に見れます。
現在アーカイブが残っている為、誰でも無料で見られます。
いつまで残るかわからない為早めの視聴をお勧めします。
無料で東京03さんのコントが見れる。という触れ込みで、現在でも多くの方々が視聴しています。
「無料なんて申し訳ない。是非お金を払わせてくれ」という人が続出するほどの完成度の高さです。
プロとプロとプロによる作品
単独ライブというと、演者である東京03さんが目立ちがちですが、ライブの場合は様々な、役職が必要です。
構成、演出、脚本、音楽、美術等々、様々な分野が関わってきます。
今回のライブでも、東京03さんとタッグを組んだ様々な分野のプロがいます。
美術担当:ニイルセンさん
・特徴的な画風で様々なコントの小道具を作成されています。天然ボケの変わった性格で「鬼才」とよく表現されています。大学時代(多摩美術大学出身)はラーメンズさんと同級生であり、学内では、ラーメンズさんをしのぐほどの人気があったそうです。
音楽担当:カンケさん
・ミュージシャンでもあり、作曲、編曲を行うスペシャリスト。TV番組「ゴットタン」の芸人マジ歌選手権のほとんどの曲を作曲、編曲しています。
構成作家:オークラさん
いわずと知れた、有名な構成作家さん。バナナマンさんやおぎやはぎさんとも親交が深く、多くのTV番組の構成をされています。コント作家としては「単純に面白い」というものだけでなく、恐怖を感じるオチや、どんでん返し、感動系などマルチなコントを書くことで有名です。
特にバナナマンさん、東京03さんの単独公演でロングコントを書かれていることが多いです。
どなたもまさに一流の「プロ」
リモートという状況ながら、コントを作るには様々な分野の人がかかわっていることを実感できます。
YouTubeと芸人さん
最近の外出自粛の影響で、YouTubeに参入する芸人さんは非常に多いです。
今回の「隔たってるね」も昨今の外出自粛があったからこそ実現したものだといえます。
YouTubeに参入される芸人さんは多いですが、やはり準備期間も無く、トークや日常が中心の方が多いです。
(中には、新作コントを上げ続けるジャルジャルさんや、ゲーム実況で地位を確立したすゑひろがりずさんのような芸人さんもいらっしゃいますが、やはり少数派です。)
※追記 2020年 ジャルジャルさんキングオブコント優勝!!おめでとうございます!まさに「努力は実る」
YouTubeにネタを上げ続け、コメントの反応を見てネタをブラッシュアップするという新しいネタのかけ方。感激しました。
勿論日常やトークも面白いのですが、どうしても「元からのファン向け」という印象が拭えません。
そんな中、リモートという状況前提で一からコントを制作し、幕間V(コントとコントの間を埋めるためのVTR)も制作し、
単独ライブのように生配信で観客を盛り上げた「隔たってるね」は、まさに新時代を切り開いたいえます。
「実力があれば、リモートでも単独ライブは可能」を証明した形です。
この方式であれば、スケールの違いは有れど、まだ世に出ていないお笑い芸人さんもYouTubeというプラットフォームを使って単独ライブが出来ます。
チケットを手売りし、時には身内にチケットを買ってもらい、なんとか舞台に立っていた若手の芸人さんも、自宅にいながらにして、大勢の人に向けてライブを行いファン獲得後に、初めて舞台に上がるということができます。
興行の新しい形かもしれません。
最後には打ち上げの様子も!
打ち上げの様子も同じく生配信されています。こちらもアーカイブが残っています。
前述の公演を支えるプロ達もでてきます。
普段話されない小道具製作秘話や、音楽の作り方、コントの苦労など必見です。
また打ち上げで最後に構成作家のオークラさんが言われていた
「もっと出来ることがあった」という言葉は、とても素敵です。
初めての試みを大成功で収めた直後。
まだ出来ることがあると言い切る姿勢に、プロとしての矜恃が感じられます。
今後も、新しい形のお笑いを楽しませて頂きたいです。
<了>
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