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AIが一般社会人に与える影響と変わっていくこと

最近話題の生成AI。

AIやRPA等、DX関係の仕事に立ち会うことが多い平太郎がChat GPT等の生成AIが仕事に与える影響についての考え方をまとめていきます。

AIの脅威と社会に与える影響

「無料で」「誰でも」「日本語で」ある程度のAIを活用することができる。

これは社会や仕事を根本的にひっくり返すような出来事だと感じています。

社会に大きなインパクトを与えた生成AI「Chat GPT」

各種Officeソフトとの連携に強いMicrosoftの「Copilot」

画像認識に強いGoogleが開発した「Gemini」

等々、言語対話型AIはますます身近なものになりました。

平太郎
平太郎
個人的には「パソコンが開発された」くらいのインパクトだと思っています。

MicrosoftはofficeソフトWord、Excel、Power Pointに生成AIを使った新機能copilotがすでに展開されています。またWindowsOSそのものにも、Copilotが実装されています。

平太郎
平太郎
copilot=副操縦士 各書類を作成する際に自分がメインパイロットとして、舵取りする際にAIがサポートをしてくれるイメージです!

今後はPCを使う=AIを使う時代が来ると言えます。現在「Excelが一切使えません」と言う人は稀です。AIに関しても近い将来「誰もが当たり前に活用できる」ことが前提になると思います。

AIによって変わっていくこと

誰でも60点程度の答えを出せる時代

物事は体系的に学ぶ必要があると言うのは周知の事実ですが、人間が学ぶことができる量には限界があります。

例えば不動産業に勤めている場合、不動産に関わる登記関係の知識、賃貸契約や瑕疵担保契約に関わる法的責任などの知識が要求されるでしょう。問題に対して答えを導きだせるスキルというのは重要で仕事においての大きなウエイトを占める部分です。今までの経験や知識をダイレクトに活かすことが出来る業務です。

ところがAIは人間には到底不可能な量のデータを読み込んで、それらを分析し回答を導き出すことができます。

そのため「答えを導き出す」と言う能力の価値が下がってしまうわけです。

なぜなら「どのようなプロンプト(命令文)で」質問すればいいかを知っている人は、あらゆる知識から答えを得ることができるからです。

当然「いや、ネット上にはない、私の経験則等があるんだ!」という反論が来ると思いますが、最近では専門分野に関するAIを会社単位で作成し、社内情報等や営業結果を学習させ、情報蓄積を行い回答を出すものもあります。

平太郎
平太郎
つまり自分の知識も含め、社内の優秀な人材や成功事例を元に最適な答えを出す事ができるわけです。

適切なプロンプトさえかければ、人間が考えるレベルより、適切な答えを出す可能性もあります。

社会人1年目でも20年目の人と同等の回答を導き出せるわけです。

誰でもそこそこの答えを出す事ができる。これがAIがもたらす変化です。

また、不動産を契約する顧客データをデータベースとして蓄積し、職業、年齢、性別、家族構成等のあらゆる条件から「今対応している顧客の資金がショートするリスク率」を確率で示す等も可能でしょう。

この時人間には到底思い付かない因果関係等から導き出す可能性もあります。
それが「なぜそうなのか?」は人間には理解できませんが、結果はきちんと出ると言う形になります。

マクロ等が「誰でも」多少使えるようになった

ホワイトカラーの現場において、プログラミング技術は大きな意味を持ちます。

ちょっとした作業でもマクロやRPAが使用できる人とできない人では、生産性が大きく違います。

平太郎
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平太郎もRPAを使っていますが、RPAを覚える前と後では生産性が大きく違います
【RPAって何?】業務効率化におススメ!RPAがサラリーマンにとって最強武器な件 分野に限らず、どこもかしこもDXが~と叫ばれています。 そんな時代にDXの一歩として個人が学ぶべきオススメスキルが...

メーカーや商社、不動産業、あるいは町の八百屋さんでも「PCで行う雑作業」からのがれることはできません。

IT系以外の社会人で「プログラミングができます」と言うのは現状限られた人材のみです。

しかし、生成AIの使い方を知っていれば、自分が体系的にプログラミングを学んでいなくても、chatGPTにマクロを書かせたり、pythonのコードを書かせる事が可能です。

当然まだまだAIが出力した内容を鵜呑みには出来ませんし、編集は必要です。

それでも「おおよそやりたい事」をAIが理解しコードを出力してくれます。

私自身IT以外の業界に身を置きながら、最も肌で感じるのはコードやプログラミングは業務効率を大きく上げる強力な武器だということです。

例え素人レベルでも「使える事」と「使えない事」では大きな差が有ります。

一般社会人が行うレベルの作業で

・マクロやRPAが得意な人、普通に使える人

の差よりも

・そもそもマクロやRPAを使うこと、使わないこと

の差のほうが圧倒的に大きいです。

100の労力がかかる仕事に対して、マクロ等を使えれば20の労力に出来ます。

更に上位のSEレベルで使える人は20の仕事量を10の仕事量にできるかもしれません。

しかし、ごく普通の会社であれば、労力を80程度削減出来るだけで十分なインパクトです。

平太郎
平太郎
コピペやAIに生成してもらったコードを「どこにコピペすればいいか分かる」ただそれだけで、生産性は大きく変わります。

誰でもAIを使うことにより、プログラミングによる業務効率化の恩恵を受けられる時代になったといえます。

あらゆる点の「教育コスト」が下がる。

AIは教育との相性が非常にいいです。

Excelを例に出します。あなたが仕事でExcelの帳票をもらいました。

そこにはこんな関数が書かれています。

=IF(OR(B2=””,C2=””,D2=””),”未受験”,IF(AND(B2>=60,C2>=60,D2>=60),”合格”,”補修”))

Excelに不慣れな場合は、この関数をネットで調べたり、詳しい人に聞いてみたり、実際に帳票を作成した方に聞いてみるかもしれません。

または読み解くことができなくても「まあとりあえずこのセルに数字を入れれば結果が出るんだ。」と思うかもしれません。

しかしAIがある時代は違います。AIに解説してもらえばいいわけです。

今回は例としてGoogleのAI「Gemini」を使用しています。

※GeminiはGoogleのAIで基本無料で使用することができます。

公式サイト:https://gemini.google.com/app

分かりやすい解説だけでなく、具体的な表を表示して説明されています。

さらに質問から「おそらく試験の点数に対する受験者の合格ラインの話だろう」と予測し話を進めています。

平太郎
平太郎
人間の言葉足らずな部分も予測してくれる。驚異的です

その上その条件をもとに「こういうことがしたい」と尋ねるだけでそれに即した関数を書いてくれます。

下記のような回答を出してきました。問題なく使用できます。

=IF(OR(B2=””,C2=””,D2=””),”未受験”,IF(AND(B2>=70,C2>=70,D2>=80),”1次免除”,IF(AND(B2>=60,C2>=60,D2>=60),”合格”,”補修”)))

(※画像上は式が途中で切れていますが、きちんと全文記載されています。)

Excelを例に出しましたが、あらゆる質問を打ち返してくれるAIは学習との相性が非常に良いです。

資格の勉強や、子供の教育、練習問題の生成、回答に対する解説等様々なことに使用できます。

まだまだ正確性には欠けますが「24時間365日いつでも、どんな時でも、何度しつこく聞いても」質問に回答してくれる。これがAIが教育にもたらす変化だといえます。

平太郎
平太郎
Geminiの活用法に関しては別記事を作成予定です。

アイデアを出すことよりも取捨選択が求められる時代に。

生成AIはクリエイトなことも可能です。

データの作成、文章作成や要約、キャッチコピーの作成等々。怖い所はそのスピード感ではなく、何度でもリテイクができ、大量に生み出すことができるという事です。

当然人間がインプットできる程度のデータではなく、大量のデータを下敷きにしたアウトプットが可能なわけです。

例えば、「今すぐこの新作フラペチーノのキャッチコピーを30個考えて」と言われてパッと思いつく人間はいません。

平太郎
平太郎
ところがAIを使えば30個のキャッチコピーをさっと作り出せます。

そのため、取り敢えずAIに出力させて、そこから人間が取捨選択したり、付け加えるだけでそこそこのものができます。

このようなクリエイティブな作業は元来「命令通りにしか動かない」コンピュータには難しいと言われていましたが、AIの台頭によりその潮目は完全に変わったと言えます。

平太郎
平太郎
人間には「答えを出す力」よりも「問いを立てる力」の方が重要視されていく時代になると予測します。

一般的な方でも肌に感じ入るのは画像生成AIだと思います。「絵を描く」と仕事は当然「絵を描く事が出来る」というスキルを持った人間にしかできないと思われていました。

しかし画像生成AIができた今、そうではないことはほとんどの方が実感していると思います。すでにネームバリューのある方(絵のスキル以前に“その人が描いた絵が欲しい”と言う需要がすでにある方)は別ですが、今から絵を描く仕事を目指す方はAIとの棲み分けを考える必要があります。

AIが発達しても人間の仕事は減らない。

分野によって「仕事のやり方」が変わることは間違いありません。しかし人間の仕事が減ることはありません。

最初の不動産業を例に出せば、AIがどれだけ正確な答えを出せたとしても顧客は「人間」の為、感情があります。

同じ答えを伝えるとしても、「まだ業界1年目の新社会人」から言われるよりも「業界20年目のベテラン」の方が、顧客からの信頼度は高いでしょう。

例えAIが人間より優れた答えを出しても、内容を理解せずそのまま顧客に話しても信用は得られません。

AIはあくまで自分の思考に対する補助やアイデアのきっかけとして使用するべきものであり、人間は考える必要はないと言うのは間違いです。

又、タイムラグの問題があります。資料を作り込むときには使用出来ますが、当然顧客からの急な質問等アドリブには対応できません。

最後に

農耕時代、田植えを手でやっていた時に、自動田植え機「コンバイン」が出た際「こんなものが出たら人間の仕事がなくなる!」と言われました。

ワープロが普及した際「こんなものがあったら、今まで手書きをしていた人は仕事がなくなる!」と言われました。

PCが一般に普及した際「こんなに便利なものがあったら人間のやることがなくなる!」と言われました。

そして今「AIが台頭したら人間の仕事がなくなる」と言われています。

社会はそんな単純ではなく、基本的に上澄みに向けて経済発展や社会形成がされていきます。

平太郎
平太郎
残念ながら(?)AIが出てきたからと言って仕事がなくなるわけではありません。

しかし仕事面でいえばAIを使う人、使わない人ではアウトプットに大きな差が出ることは容易に想像できます。

それは現代で言えば「PCを使える人」と「PCを使えない人」のような差になっていくと予想します。

<了>

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