分野に限らず、どこもかしこもDXが~と叫ばれています。
デジタルトランスフォーメーション(英: Digital transformation, DX)とは、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という仮説である。
<略>
ビジネス用語としては定義・解釈が多義的ではあるものの、おおむね「企業がテクノロジー(IT)を利用して事業の業績や対象範囲を根底から変化させる」というITといった意味合いで用いられる。
出典:Wikipedia
そんな時代にDXの一歩として個人が学ぶべきオススメスキルがRPAです。
この記事では「RPAってよく聞くけど何?」という人に向けてRPAのメリットや今学ぶべき理由。
RPAこそ「凡人サラリーマン最強の力」だと平太郎が考える理由を紹介していきます。
※ちなみにこの記事を書いている平太郎もプログラミングを学んだことはありません。全く別分野のサラリーマンです。そんな私でも簡単に活用できるのがRPAのいいところです。
そもそもRPAって?何でオススメ?
RPA=Robotics Process Automation の略です。
一言で説明すれば「人間が行う作業をロボットに代替させる技術の総称=PC作業の自動化」です。
PC業務の自動化と聞くと「Excelのマクロ」を思い浮かべる方が多いと思います。
RPAがどんなものか理解するにはマクロと比較すると理解しやすいです。
RPAとマクロの違いを表にまとめます。
(※表は横にスクロールできます)
RPA | Excelのマクロ | |
ソフトにまたがった処理 | 得意 | 不得意 |
プログラミング | ほとんど不要 | 必要 |
複雑な統計加工処理 | できない | できる |
表の通り、マクロはあくまでExcelの特性を活かした統計処理などExcelの中で動くものです。対してRPAは様々なソフトウェアにまたがって処理を行うことができます。
ExcelやChrome、Outlook等のメールソフト、社内システムなど様々なソフトウェアを複合的に動かすことができます。
そしてもう一つの大きな違いがプログラミングが必要か?という所です。
いくらマクロが便利でも、1から学ぶのはなかなか難しく情報系の勉強経験がなければ理解には時間がかかります(下記例)
Sub tenki()
Dim folder As String
Dim file As String
Dim book As Workbook
Dim i As Integer
i = 2
With Application.FileDialog( msoFileDialogFolderPicker)
ThisWorkbook.Worksheets(" Sheet1").Range("E" & CStr(2 * i + 3), "AI" & CStr(2 * i + 3)).Value = book.Worksheets("test").Range( "A37:FI37").Value
file = Dir()
i = i + 1
book.Close
Loop
End Sub
対してRPAはノーコード(ほとんどプログラミングの技術が必要ない)ツールを使用することがほとんどです。
ツールは有料、無料、様々ありますが平太郎も使っていて初心者にオススメなのがMicrosoft開発のPower Automate for Desktop(通称:PAD)です
こちらはWindows10以降のPCであれば無料で使用できるRPAツールです。
ちなみにPADを使う画面はこんな感じ。
左のアクション一覧から必要なパーツを中央にドラッグし、ロボットを組み立てていくイメージです。
この「なんとなく何がしたいのかわかること」がローコードツールの優位性なんだ!
実はRPAそのものは昔からありました。
最近RPAが話題なのは「DXとの親和性の高さ」と「Windows PCさえあれば誰でも無料でPADが使えるようになった」という2点が大きいです。
このビックウェーブに。。。
まとめると
- 各ソフトウェアにまたがった操作ができること
- ローコードツールであり、プログラミングがわからない素人でも使える事。
- 無料で始められること。
この3つが凡人サラリーマンにお薦めする最強ポイントです!
気軽に始めてみよう!
RPAって何ができるの?
RPAでできるのは「業務の自動化」です。
例えば良くある業務として
- Excelの申請書をもとにChrome上のフォームに打ち込む。
- Egeにあるサイトの表をExcelに転記する。
- 複数のExcelにあるデータを一つのExcelに集積する。集積した日をExcelのファイル名に加える。
- Excel表をもとに社内システムにログインし数値を打ち込む。
- キーワードをもとにSNSから投稿をExcelに一覧で抜き出す。
- PDFにある全ての画像を取り出す。
- PDFの文章をwordに転記する。
- PDFの領収書の内容を社内システムに打ち込む。
などができます。
上記のような作業をボタンひとつでロボットが自動で行なってくれます。
もちろんコレらはごく簡単な一例です。
PADはPC作業を丸ごと記録する機能があり「クリックする。キー入力する。」など一般的なPC操作は、ほとんどのことが行えます。
凡人サラリーマンがRPAを使うとどうなる?
RPAを一つ作成する=一つ業務が無くなる。サラリーマンに最強な点はここです。
RPAを一つ作成するごとに、自分の業務が一つ減ります。効率化ではなくその業務そのものをやらないで良くなります。
結果時間に余裕ができさらにロボットを作る時間が生まれます。
このサイクルに乗れば自分の業務がどんどん圧縮されていきます。
人手不足で業務量が多い・・・そんな悩みも解決できます。
例えば平太郎はRPAを使用して、20個の仕事を自動化しています。
何せできることは少ないけど、文句も言わず必ずミスなく仕事をしてくれる小さな召使い(⁉︎)を20人見つけたようなものです。
個人の能力に差はあれど、1人vs1人+20人の小さな召使い。
どちらが仕事を捌けるか一目瞭然ですよね。
ちなみにPADに絞った解説書はまだまだ少ないですが、この2冊は初心者に分かりやすくオススメです!
まずは本を買って、一通り概念を学ぶのがおススメです!
オマケ(ちょっと恐い話)
さてここまで優位性を書いてきましたが、こう思った方がいるんじゃないでしょうか?
コレは一部真実です。現に最近の新しい会社では「事務員を5人雇う」より「RPA作成者を高給で1人雇う」ほうが得だという考えのもとで会社運営している企業もあります。
人の管理もしなくていいし、ロボットはミスもしないし文句も言わない。メンタルをやられることもなく、24時間働ける。
もちろん事務作業に限っても、まだまだ人間の手でなければ出来ないことは沢山あります。
しかしAIの活用や手書き文字の読み取り(OCR)技術も発展してきており、こういう風潮は急速に進んでいくと考えられます。
その上今の学生はプログラミングの授業が必修となっており、義務教育で学んでいる世代です。
つまりRPA程度のツールは業種に関わらず使えるわけです。
現在の仕事で「PCを全く使いません。」という業種はなかなかありません。例えば技術職の美容室でも予約システムや帳簿管理はPCでやっています。
専門職でも技術職でも公務員でも、会社に入ってきた新入社員の時点でRPAを理解できるわけです。
そんなプログラミングネイティブ世代が自分の会社に入ってきた時…こう言われるかもしれません。
<了>