平太郎
はい。今回紹介するのはこちら!
平太郎
西 炯子氏作「娚の一生」です。
Contents
あらすじ
クロスケ
まあまあ、古い漫画だよね。
平太郎
作品の連載は、2008年だから、約13年前の作品だね。映画化もされてる人気作品だね。
平太郎
全4巻で、あらすじとしてはこんな感じ。
東京の大手電機メーカーに勤める堂薗つぐみは、長期休暇を田舎の祖母の家で過ごすことにした。まもなく入院していた祖母が亡くなり、つぐみは仕事を在宅勤務に切り替え、そのまま祖母の家で暮らすことにする。翌朝家にいたのは、見知らぬ壮年男性の海江田醇。祖母の教え子で、祖母から離れの鍵をもらっていたと言う。醇と祖母との関係がよく分からないまま、つぐみとの奇妙な同居生活が始まる。
出典ーWikipedia
クロスケ
そんな前なんだ!全然古さを感じない作品だね!
平太郎
そうなんだよね。メーカー勤めで理系の女性でかつ、自立した30代半ばっていう今風の味付けだよね。
クロスケ
時代の先取り感がすごい…
平太郎
特にこういう漫画のヒロインは、キラキラ元気系か地味な干物系かの極端なものがすごく多いから…(それはそれとして面白いけども)
クロスケ
あるある 笑
クロスケ
男女ともに、「そんな奴おらへんやろ〜」ってかんじね。
平太郎
この作品は「リアルなキャラ」が「奇妙な設定」に「巻き込まれる」って感じのリアリティのあるバランス感覚が素晴らしいよね!
平太郎
同作者さんで言えば、「姉の結婚」なんかが有名だけど、知る人ぞ知るって作家さんだね。
平太郎
この作家さんの魅力はなんといっても、「1人の女性の生き方」、「1人の男性の生き方」見たいなズシンと来るような内容を丁寧にかく所だね。
クロスケ
登場人物も少なめで、関係性の移り変わりとかで話を展開していくタイプだよね。
クロスケ
まるで、小説や映画のような作り込まれた世界感があるよね。
平太郎
今回紹介する「娚の一生」でも、タイトル通り男女それぞれの考え方の違いや、心持ちが複雑に絡まり合って、物語が進んでいきます。
クロスケ
自分の年齢をしっかりと把握した上での、交際、結婚に関する悩み、みたいな人生の岐路が丁寧に書かれるよね。
時代なのか…
平太郎
時代のせいか、最近は女性に関しての表現が難しいんだよね。
クロスケ
ちょっとしたことで大炎上しちゃうもんね。その作品の作家さんが女性だったりするのは皮肉だよね。
平太郎
昨今の情勢をふまえると、作家さん、編集さんが炎上リスクを少しでも回避しようとするのは、当たり前だけどね。
クロスケ
ただ、紙の上の表現にまで文句を言うのは、どうかとは思うけどね…
クロスケ
そんなこと言い出したら、時代に合わせて、昔の作品を全部発刊禁止にして行かなきゃならないし。今出てる作品だって、30年後には、こんなものだめだ!ってなってても全然おかしくない。
平太郎
大人気漫画の「銀魂」や「鬼滅の刃」だって、遊郭編があるしね…
クロスケ
焚書の始まりだね。今、令和だぞ!
印象的なシーン
平太郎
娚の一生で、一番好きなセリフは海江田さんの
「僕は結婚しよ」というてるだけや「幸せになろ」なんか言うてへん。それとも何?当てもない空手形振ってほしいんか?「一生幸せにするよ」とかなんとか
ま ただやから言うたってもええけど。きみいくつや 22か。
クロスケ
癖がすごい!・・・今なら炎上しそう。
クロスケ
俺が好きなのは、泣いて「死にたい」とつぶやくツグミに対して、「飛び降りるんやったらこれに入って飛び降り。君の大きさやったらこれに入るやろ 掃除が難儀や」といって70Lのごみ袋を渡すシーンかな。
平太郎
これも今なら編集さんが止めるような表現だよね。
クロスケ
たしかに…。ただ海江田の性格やキャラクターを踏まえたら、どちらも、とてもしっくり来るセリフなんだよね。
平太郎
めっちゃわかる!
セリフ回しとキャラクター性
平太郎
この作品のセリフは、主人公のつぐみのセリフも、海江田のセリフもどちらも、本当に言いそうだなーって感じなんだよね。
クロスケ
キャラクターが生きてるって奴だね。
平太郎
この漫画の魅力はセリフの妙にもあると思うんだ。海江田が大学教授で、つぐみは考えすぎるタイプの元キャリアウーマンってところもあって、2人とも、「頭が良くて弁が立つ」って設定だから、やり合いが知的で面白いんだよね。
平太郎
全4巻でサラッと読めるので是非オススメです!
<了>
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